槁ヶ丘(けやきがおか)学園進学と同時に両親が長期海外出張へ出かけてしまい、
予期せぬフリーダムライフを手に入れた主人公、前島 直紀(まえじま なおき)は
ハムを丸かじりしたり、風呂上がりに全裸で家を歩き回って牛乳を飲んだりと、
天国ライフを大満喫していた。
…しかし、そのことですっかり忘れていたことがある。
それは『学園というものにはテストがある』ということ。
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まあ、そんなわけだったので、入学後最初に行われた
中間テストの点は、平均点から大幅にマイナスした感じだったわけで。
しかし自分の実力を把握していた直紀は特に問題視していなかった。
だが、一時帰国してきた父親に隠していたはずのテストの答案を見られてしまう。
形容しがたいほど怒りで変化した父親の形相から、
いつものごとく殴られる事を覚悟した直紀だが、
降りかかってきたのは拳ではなく、とんでもない言葉だった。
それは…
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『お前のような自己管理も出来ない奴は、学園の寮に入れてやる!』
槁ヶ丘学園の寮と言えばバリバリの体育会系で、
自由及び女っ気というものが全くないので有名である。
そんなところに入寮させられては、天国ライフが地獄ライフへ真っ逆さまなのは必至。
当然、直紀は必死で抗議し、なんとか2つの妥協案を引き出す事に成功する。
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1つは、
『夏休み明けのテストで平均点以上出せば、今まで通りの生活をしてよい』というもの。
平均点まで上げるということは、現在の直紀の平均点から
少なくとも20点は上げなければいけないわけで、かなり困難なのは目に見えている。
かといって今まで通り勉強をしていたからといっても、成績が良くなるわけは到底ない。
そこは親もわかっているらしく、それがもう1つの妥協案に表れている。
それは『家庭教師を雇う』というものだったのだ。
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そして、家庭教師が来る当日。
どうせオッサンかガリ勉タイプが来ると思っていた直紀だが、
現れたのは予想に大いに反して、綺麗な女性だった。
あわよくば、ちょこっとお色気のある授業も…と、妄想に走りつつ、互いに自己紹介。
彼女の名は『皆瀬川 由子(みなせがわ ゆうこ)』。
何故か緊張しまくっている由子を見て、
「この先生、家庭教師初めてなんだ」と一人納得する直紀。
しかし、次の瞬間、「それっ!」の声と共に体当たりされ、マウントポジションをとられてしまう。
そして―――
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そんなこんなで直紀のフリーダムライフをかけた、
由子に幼馴染である『矢村和美(やむら かずみ)』を
巻き込んだ勉強生活が始まるのだった。
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