つばめ「……こんにちは、都会の濡れネズミさん」

頭までびっしょり濡れた俺を見て、つばめがそう揶揄した。

智秋「そちらこそ大変そうだな、田舎の濡れネズミさん……」

そして、つばめの方も、全身ぐっしょりだ。
そんなに長い時間川にいた訳じゃないんだけど……布地の薄い
夏服のせいだろうか、お互い肌に張りついてエライことになってる。
……だが、しかし。

つばめ「……助かった、ね」

智秋「……そうだ、な」