東部テレビでADを始め、優妃に告白した和也は、 休憩室から聞こえた声に足を止めた。
康晴「そういえば若いADに、告白されたんだって?」
優妃「やめて下さいよ。私、下の人には興味無いんです。 興味があるのは、仕事の出来る人だけ……」
うっとりした目で、 ディレクターの井上康晴を見つめる優妃。
二人は恋人同士のような雰囲気だった。
和也は薄暗い廊下で愕然とする。
しかし井上が帰ると、優妃は態度を豹変させる。
優妃「ふふっ、もう一押しで私に仕事が回ってきそうだわ。 ベテランとかいって、いつまでもオバサンに 出しゃばれちゃたまんないわよ」
信じられない優妃の浅ましいセリフ。
次の瞬間、美しく優しい優妃の像が壊れ、 代わりに嫌悪と憎悪が、和也の中に湧きあがる。
和也「うおおおおおっ!!」
和也は逆上して休憩室に乗り込み、優妃を力ずくでレイプする。
優妃「あなた最低のケダモノね……絶対に許さないんだから!」
優妃はキッと和也を睨みつけて吐き捨てた。
和也はそれには何も答えず、優妃の全裸写真を携帯のカメラで撮影したあと、 何か吹っ切れたように呟く。
和也「ククッ……いつまでもADなんて、やっていると思うなよ……」
優妃という心の支えを失った和也は、 その後他の者達にも目を付け弱みを握り、女子アナを道具にして 幹部にまで成り上がってゆくのだった……